新築のH様

第1部、家を建てるまで
家を建てようと考えたのが、ぼくが 25 歳のころだったともいます。
そして、実際に新築の家を手にいれたのが、 30 歳なので、 5 年間の間に、いろいろありました。
昔を振り返ると、そのころの自分は、構造や断熱のことなど、なにもわからない状態で、TVや雑誌に取り上げられる、欠陥住宅や結露を起こす住宅だけはイヤだという思いでした。
そのため、県内にあるモデルハウスを建築している住宅メーカーやあまり聞いたこともない工務店の新築見学会へも何度となく足を運んでいました。
各業者さんの話を聞いたり、自分なりに勉強をしていくうちに、木造建築住宅でも、鉄筋住宅でも、コンクリート住宅でも、手抜き工事されたら一緒だし、結露対策も、それなりに行なっているようだし、どこでお願いしても同じじゃないかなと思うようになり、同じなら、坪単価が安いところで、十分ではないかと考えるようになりました。
事実、坪単価の安い某有名メーカーや地元の工務店との接触が進んでいましたが、なにか心に残っていたのでしょう。
建築を決意するまでの踏ん切りが付かない日々が続いていました。
そんな中、このHPにも紹介がある「 いい家が欲しい 」の本と出会いました。
はじめは、半信半疑で本を手に取り読んでみました。
内容的には難しい本でしたが、きちんとした住宅を建てるためには の真髄をみたような感じで何度も読み込みました。
そして、外断熱工法のことがわかってくると、始めに思っていた坪単価の安い所で十分という住宅に対する考えが、ガラリと変わりました。
坪単価が安くても、結露や住み心地が多少悪くても、どこでも一緒だから我慢しようという考えから、坪単価が高くても、快適な住宅環境を得る方が一生のことを考えるといいではないかと考えるようになりました。
住宅に対する考えや思い入れが変わってからは、家を建てるのなら、外断熱工法を扱っている業者さんにしようと考えました。
ですが、県内にある住宅メーカーや知っていた工務店では、外断熱工法は扱っていませんでした。
最悪、担当の方が、外断熱工法のことを知らない有様でした。
島根県では、外断熱工法を扱える業者はないんだと、半ば諦めかけた時、ダメ元で、カネカに、取り扱い業者について問合せてみました。
返答では、島根県では、 3 つの工務店が扱っているとのこと。その返事をもらった時は、本当に、うれしかったです。
早速、取り扱い業者さんへのアタックを始めました。
その業者さんが、お世話になった神門工務店さんでした。
実際、構造見学会へも足を運び、体で外断熱工法のよさを実感させてもらいました。
構造見学会では、対応していただいた方が、丁寧に、「外断熱とは・・・」から、いろいろ教えていただきました。
自分としては、いくらいい家を建てる所でも、直接、対応にあたる人や工務店の雰囲気が悪い所ではお願いしないと考えていました。
なぜって、建築後のメンテナンスのことで、一生の付き合いをしていくからです。
神門工務店さんは、対応してくれた方が丁寧であり、社長さんのも熱意が感じられ、事務所自体の雰囲気もよかったため、まだ、工務店として外断熱工法を取り入れたところでしたが、神門工務店さんに建築をお願いしようかな?と考えるようになりました。
第 2 部、神門工務店とであってから
はじめに、神門工務店さんには、いろいろお世話になりました。
頼むと決めてから、毎週のように打ち合わせに付き合ってくださいました。
私の性格が特に納得するまで、しつこく、突拍子もない提案をするため、担当者の方は、結構、大変だったと思います。
担当者の方は、たくさんの質問に答えていただくだけではなく、こちらの気づかなかったことや、よりよくする方法などを、工務店側のほうから提案していただきました。
いまでも、大変、感謝しています。ありがとうございました。
いい点ばかりあげるようですが、たしかに、不安もありました。
まったく面識のない工務店さんだったこと、また、みなさんもご存知の通り施工費の問題がありました。
施工費が、在来工法より坪単価がかなり?高くなるということで、ずっと、心の中では心配していました。
ですが、はじめに、建築予算の上限を伝えることや、工務店側の熱心な対応の中で、次第に和らいでいきました。
逆に、坪単価が高いため、本当に機能的な家の設計をしていただいたと感じています。
工務店さん側のほうでも、いろいろ配慮していただいていただろうと思います。
打ち合わせの時間が待遠しく感じていました。そういう雰囲気の中で、気持ちよく進めることができていたので、建築の施工費が高くても、神門工務店さんに、まかせてみようという気持ちになりました。
みさなんに、一言
工務店さん側から出されるアイディアにも、ビックリしますが、建築後、実際に住んでみて判明する、工務店さん側のおもいやり(マメさ)にも、ビックリしますよ。

第 3 部、実際に住んでみて
さて、いよいよ実際に住んでみてです。
1 年間を暮らしてみました。外断熱のありがたみを感じるのは、やはり、夏より冬の季節ですね。
家に帰ってきたときに、感じる暖かいほんのり感(蓄熱器クレダによる)は、身の凍る季節には、こころ和みます。
ファンヒ−ターのようにあったかいわけではないのですが、自然と暖かいっていう感じです。
体験してみないとわからないところです。
この点では、体験ホームがあればいのかな?でも、その建築費は、ユーザーに回さないで欲しいですけどね。
真冬に、クレダ一本では、どうかというと、たしかに、ほんのり暖かいだけなので、パワー不足を感じました。
これは、私個人的に、冷え込みを苦手としているところがおおきいのかもしれません。
また、人間の体は、その快適な状況に慣れてしまうと、それが普通であると認識するらしいので、もっと、暖かくなりたいという気持ちがでてくるためなのかもしれません。
なので、真冬の日中には、石油ファンヒーターも併用して使っていました。
寝る時とかは、暖房器具を必要としなかったですね。
さて、問題は、冬より夏です。
「いい家を作ろう」の本から受けた印象でも、外断熱工法は、夏の暑さに弱いイメージがありました。
たしかに、1度、家の中に、熱をこもらせてしまうと、なかなか暖気が逃げないようです。
そこで、ひとこと、設計段階で、本にもあったように、直射日光をあてないとか、照り返しの対策など、真夏の日差し対策をしっかりと考えたほうがよさそうです。
季節ごとに開閉するダンパーについては、めんどうな印象を受けますが、実際に行ってみて、特に問題にはなりませんでしたので、ご心配なく。
神門工務店による外断熱工法の我が家ですが、総合評価としては、合格点です。
合格点の理由としては、外断熱工法にしてよかったと感じてる部分もありますが、打ち合わせ時の対応や建築後のメンテナンスにも、快く応じてくれる工務店側の姿勢もあります。
私自身のこだわりに応じてくれたり、建築後も、年に 2 回くらいですかね「変ったことないですか?」と、訪問していただいたりと、感謝しています。
これからも、末永いお付き合いをお願いします。
みなさんに、心から、まかせて、よかったと思う工務店さんです。
建築に対する情熱は、半端ではありません。
我が家を一緒になって、共同制作をしている感覚を常に感じていました。
もし、外断熱工法でなく、従来の在来工法でお願いするにしても、わたしは、この工務店さんを推薦します。
私自身、 2 回目の家を建築する場合でも、また、神門工務店にお願いしたいと考えています。

